Tanokami

First Love 初恋のTanokamiのレビュー・感想・評価

First Love 初恋(2022年製作のドラマ)
4.0
恋愛ドラマでありながら夢や希望に向かう活力を、優しく背中を押しながら与えてくれる作品。その活力というのが耳の聞こえない妹や、息子のためであったり、そして初恋の相手であると。

宇多田ヒカルのFirstLove(1998年)から初恋(2018年代)がリリースされる20年の間に青春期を過ごした也英と晴道の人生を綴った物語。「たばこの味 フレーバーと言いなさい」などの歌詞オマージュはもちろん、その時代の奥行きを感じさせる細かい演出、リアリティを感じさせる311やコロナの時代描写で高められる共感性も◯

そんなリアリティとは真逆に突飛なラブストーリーではあるものの、毎話心に刺さるセリフがあり、思わず見入ってしまう演技があり、北海道の雄大な自然があり、うまく濃い味を調整している感じがあった。でも結局この恋愛はファンタジーで、過去の男なんてときっぱりしている女性が大半なんだと自分に言い聞かせながら、でもいつかはこんなロマンチックな恋愛がしてぇもんだと思うのでありました。
Tanokami

Tanokami