このレビューはネタバレを含みます
相撲に全く興味がなく、最初は観るつもりはなかったが、話題になっているのと予告編で面白いのでは?と観ることにした。
観て大正解。
先、結論言った。
レビューなぞ目を通さずに、さっさと観て。
砂と塩、汗と涎と血が撒き散る。
筋肉がぶつかり合い、皮膚と共に波のように伝わる。
スロー再生で細かな部分が視覚で感じ取れる。
オープニングもエンディングも色少なめでカッコよくて、相撲の力強さ、神聖、土俵の聖域、動と静が映し出される。
ストーリーだけでなく、撮り方にも感動、相乗効果。
彼らの過去を知ると、さらに、応援したくなる。
ラストは感極まる。泣いた!
すぐに引き込まれる。
これはイジメではないのか!
だけど、引き込まれて行く。どうなるの?
笑う面白さに、闇とドロドロとした汚い部分と悲しみ、辛さ、これから感動に包まれるであろう予感など、ストーリーの展開の面白さ、楽しみがある。
相撲に興味がなくても、見入ってしまうスロー再生の戦い。相撲の裏側から礼儀まで書かれているので、それを通して戦いに見入るのだ。
膝を痛めていた猿谷の最後の試合は泣けた。
もっと強くなりたいと真面目に努力を積み重ねていたが、膝の故障がひどすぎて引退。これは悔しいだろう。
とんでもない戦いの後、プライベートもよくなく、悪いこと尽くめの猿桜。意識が変わっていく。
叩きのめされた時に立ち上がる力があるかどうか。
それでその人の中身と人生がガラリと変わっていく。変える力。
“教えてください!”
ええ!こんな言葉が出てくるとは!
さすが、一ノ瀬ワタルさん。
元格闘家だったらしいが、さすが、筋力がすごい。たくましい。
実際お相撲さんはいろんな筋トレやってるだろうけど、あの大きな体格を支え、あんな動きが全てやれるなんて、めちゃくちゃ鍛えてるなぁ。
いろんな儀式作法も、自分のやっていることの意味や繋がりが感じ取れれば「そんなことやって意味ない」と言えなくなるのだ。何事にもそうだ。
そんなふうに生き方の基礎的な部分も身に染みて感じ取れる。だから、面白いのだ。
迫力シーンで終わる。
どうなるのか。
次シーズンが観たい!!やってよね!
早く!