ひこくろ

ボーイズ・ドント・クライのひこくろのレビュー・感想・評価

ボーイズ・ドント・クライ(1999年製作の映画)
5.0
性同一性障害という設定だとどうしても、それに悩む主人公という形になりやすいのですが、この映画はその点をほぼ完全に排除しています。それだけ逆に、性同一性障害者に対する世間の目がリアルに描かれ、世の中の恐ろしさも感じました。

レイプされた人は心に大きい傷を負うでしょう。それが「自分は男だ」と思っているのにレイプされたとなったら、心の傷は計り知れません。
ティナー、彼は最後の最後に幸せだったのか。
わからないけれど、僕は幸せだったと思いたい。
たとえラナに感情の揺れがあったとしても、それはもうどうしようもないことで、でも幸せだったと思いたい。

なんかやりきれない映画です。
(ヒラリー・スワンクの演技は素晴らしかったです)
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