このレビューはネタバレを含みます
愛は狂気、愛は依存。
よくある、『愛』の美しいところなど一切なく、愛の重さや深さ、盲目さ、そういうものに終始満ちていた。
ルミ子と母の会話は、何かの舞台のセリフのように感じて、見ていて恐ろしく感じた。
『母が感じることは自分も一致していないといけない』という、母と子は一心同体であるべきと歪んだかたちで描いたことにも、ゾクっとした。
大地真央の純粋が故の狂気を感じる愛に溢れた母親のハマり具合にも、ゾクっと。
歪んでいるけど、真っ直ぐな母親への気持ち。
清佳には『母親』となって、子ども自身が母親からの愛をもっと欲しいと感じないほどの愛を与えていってほしいと願ってしまう。
そして高畑淳子、この人はやはり日本映画にいてもらわないと困る存在だよ、すごい…