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大河への道のluiのレビュー・感想・評価

大河への道(2022年製作の映画)
3.6
★すごく良い話のようで、何も起きていないような不思議な映画★

面白かった!
千葉県香取市が誇る伊能忠敬を大河ドラマにしようと市役所職員ががんばる映画。
…のはずなんですが、江戸時代のシーンでも伊能忠敬出てこない不思議。

学校の日本史の授業では習わない歴史的偉業の影の立役者にスポットをあてていて、
伊能忠敬が亡くなってから弟子が地図を完成させるまでのドタバタをコミカルに描いていて面白い。

亡き師を想い地図を完成させた弟子たちにも、
弟子が作業を続けられるように奔走した天文方の高橋景保(シーボルト事件で捕まった人ですよね?)も、
同じ志をもって奔走する姿が笑えるのに感動するし、
これが実話だったらなんて素敵なんだろう、と思いました。

江戸時代シーンのラストも素敵だし、
現代シーンのラストも落語らしくて好きでした。
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