菩薩

黄金の河の菩薩のレビュー・感想・評価

黄金の河(1998年製作の映画)
3.5
ルノワールみたい…って書こうとしたら案の定みんな書いてた。一本目に『もしも私が泥棒だったら…』を観てしまったせいで「さっき観た」のオンパレードであったのが悲しい限りだが、例の椅子に縛られたお姉さんの周りで蜜蜂ブンブンのシーンがマジで新手の拷問であった事が判明したのは嬉しかった。映像に見惚れて話をあんまし理解していなかったが、最後は文字通り「ぶっ飛んだ」愛憎劇に着地してビビった、確かにおっさん息吹き返した後にどさくさに紛れて無駄にチューかましてとったし、蜜蜂ブンブンのとこも救出しようとしながら乳揉もうとして「そこはあかん…」って言われとったわ…。黄金は強欲の象徴で、って事なのかな?河と良い女の関係性なんてまさに『モラエスの島』で寂聴が語ってた事だし…盆踊りと言うか『燃ゆる女の肖像』のふじぇれなんぱすんor三島の『潮騒』みたいなシーンもある。今回の特集で初期作をさらえなかったのを心底悔やむ…もう少し観てみたい。
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