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『アミラ』に投稿された感想・評価

[パレスチナ人のアイデンティティ、私の父親は誰?] 30点

アカデミー国際長編映画賞ヨルダン代表作品。アミラはイスラエルの刑務所に長年収容されているパレスチナ人の父親ナワルが、看守に賄賂を渡して精子を密かに持ち出した結果、パレスチナに残る妻ワルダとの間に生まれた子供である。2012年以降、100人以上の子供がこのような手法で誕生しているらしい(アミラは明らかに高校生くらいだが)。写真屋でバイトするアミラは、スクリーンを背景に自分の写真を撮り、それをフォトショで合成して家族写真を錬成している。そのほんとんどが、イスラエルの刑務所に長年収容されている父ナワルとの"ツーショット"写真であり、"殉教者"として刑務所で戦い続ける父親を崇拝している証拠でもあった。ここからも分かる通り、彼女はお父さんっ子なのだが、一点奇妙なのは、母親の扱い方だろう。あまりにも父親が好きすぎて、"塀の向こうの英雄の妻"としてこれまでの人生で一度として触れ合ったことすらないのに貞淑な妻でいることを求められ続ける彼女の存在は、アミラを中心に戦士である親族たちからも軽んじられ続ける。ハンストが明けて久々に再開したナワルが"もう一人くらい子供いけんじゃね?"と発言するんだが、アミラは"我々のために自己犠牲までしてくれる父親のために、我々も自己犠牲するべき"という信念のもと、母親の都合をお構いなしに子供を生むことを強要する。そこに"妹が欲しいなぁ"みたいな無邪気さはほぼなく、不自由を余儀なくされる英雄の願望を叶えてあげないと!という崇拝しか見えないのが不気味。TIFFmexで観たエラン・コリリン『朝が来ますように』も同様に、イスラエルの非道さの前に自身の抱える家父長的な"家"を守る態度には無関心だったのを思い出す。

前回と同様の手順を踏んで、遂に体外受精をすることになるのだが、ここで問題が発生する。ナワルは生まれつきの不妊症だというのだ。なら私は誰の子供なのか?ワルダは固く口を閉ざしたままで、アミラは怪しげな人間を片っ端から血祭りにあげていく。ワルダと親しげに話していた担任の先生(なんと"あいつゲイっぽいから違うぞ"みたいな最低のタネ明かしまであり)、前回精子を運んだ叔父バセル、戸籍上の父親となった伯父サイードなど。そして、手術を担当した医師にたどり着いたとき、新たな事実にぶつかる。ここまでのテンポ感は非常に良く、全体としても父親誰?→父親判明とその受け入れ→その後の対応とアイデンティティのゆらぎという三部構成がスムーズに展開されいくのはディアブっぽい。

続きはネタバレになるのでこちらから↓
https://note.com/knightofodessa/n/nad00eea13326
シカゴ国際映画祭にて。

面白かった。精子密輸の話から思わぬ展開に目が離せなかった。

監督脚本のモハメド・ディアブはマーベルの「ムーンナイト」(イーサン・ホーク、オスカー・アイザック共演)に抜擢されていた。

17歳の少女アミラと刑務所にいる父。父はパレスチナのために戦い投獄されている。
その父の密輸精子で妻と新たに子供をもうける計画をアミラに話す…。

社会派でありながら予想外でスリリングな展開でエンタメ映画のようでもあり。

イスラエルという場所がらと特殊事情、精子の密輸、親子の話を織り混ぜながらアミラの姿を追うのだけど。
そんな話になるとはね…。

これはあまり事前情報入れずに観てよかった。

コメント欄にメモあり👇
パレスチナ人で高校生であるアミラ(タラ・アッブード)の父親は誰か? これは村八分の村落社会を思いださせる。 Megiddo Prisonにいる父親ナワル(アリ・スレイマン)とナワルの実家に住む母親ウォルダ(サバ・ムバラク)は夫婦で、獄中からもう一人子供を作るため性液を運ぶ結果が、子供アミラを失うことになるとは誰が想像できよう。アミラは父と同様、fedayeen(フェレイーン)として崇められる。イスラエル兵と戦って殺されたfreedom fighters(フリーダム・ファイター)だから。

このような悲劇は形は違っても何度も何度も起きていると想像する。最後の字幕では:Since 2012, over 100 children have been conceived with smuggled sperm. The smuggling methods remain unknown. All such births have been legitimately confirmed.

ウエストバンク(撮影場所はヨルダンらしい。)という閉鎖された小島に住むパレスチナ人の慣習・掟は長く引き継がれている(いく)ようだ。父親のナワルも戸籍上の父親である叔父サイードも
No matter what..You will never be one of us......Eventually, people think you are a spy!   Never come back.
これはナワルが娘、アミラに電話で告げた最後の言葉。「何をしても、どんな努力をしても、パレスチナ部落はアミルを部落の一人として受けれないよ。そのうち、みんなはアミルのことをイスラエルのスパイだと思うよ。エジプトに行って2度と帰ってくるな」
わあ!アミルは父親と2度と会えなくなる。何?これが高校生の人生。何度もここに残りたいと頼みこむアミル。それが、聞きいられる方法はただ一つ。最後のシーンに答えが、私の理解では、アミルは死後、『マリアの子供』(マリアはコーランの中で偉大な女性と賛美されてる)として扱われた。

あらすじは他の人が書いてるので、それを参考にした方がいい。

「freedom fighters」(イスラエルでは彼らをテロリストと呼ぶ)としてイスラエルのMegiddo Prisonに投獄されているナワル。このパレスチナの英雄であるナワルは獄中結婚をしている。妻であるウォルダは夫と一晩も過ごしたことがなく、獄中に面会に行っても、受話器を片手にガラス越しに愛を表現するだけ。ガラスを通して、ぬくもりが伝わるだろうか?でも、美しいシーンだ。英雄である夫に子種がない( Hypogonadism)とは誰もが信じなかった。それも、不能にされたのではなく、生まれた時から性腺機能がないとは。それに、父親ナワルはこのジレンマに葛藤し妻に不信感を募らせ、アミラへの愛情も失いかける。父親は生物学上のアミラの父親を「suspect」という言い方をするが, その後、「アミラのお父さん」と言い換える。アミラの気持ちを理解していない言い方に思えたが、ナワルの咄嗟に出た言葉だろう。ナワルにも現状を把握させる余裕が必要だからね。アミラは英雄の父親っ子で、母親への理解が乏しそうだ。


家族や近所の仲間は誰が生物学上の父親か詮索・捜査に入る。アミラの父親は誰か? その時のアミルの母親の実兄の言葉「If she wants to live, she must speak」母親ウォルダは死ぬ覚悟ができているように見えた。通姦、不倫はパレスチナの社会では犯罪行為のようだ。イスラムの社会ではといった方がいいかも。この場では、パレスチナに住んでいれば、「慣習」が通姦、不倫を犯罪とみなしているようだ。

ナワルは男三人の兄弟である。アミルの戸籍上の父親で、ナワルの兄のサイード(Waleed Zuaiter)も「freedom fighters」で英雄である。家の門のところにサイードは写真と「Our freedom Fiighter 」と言う言葉で讃えられている。もう一人バッセル(サイードバクリ)はタクシーの運転手で、三人の母親が一人は殺されたくないと望んでそうなったと。「freedom fighters」の家庭は生活を助けてもらえるし、サイードはその結果、この部落社会の長的存在で、アミラやウォルダのパスポートや高級カメラなども手に入りやすい。

好きなシーンがいくつもある。父ナワルと母ウォルダの電話での愛情交換のシーン、ハニ校長の自由で寛大なものの考え方、そして、父も娘も「freedom fighters」だと感じさせるシーン。その中で二つを書き留める。

アミルは高校のハニ校長(Kais Nashif)まで疑いだし、信頼関係がぶち壊れそうになる。他の生徒はアミラに対して村八分の共同絶交にはいるが、この中で心が広く良識者のあるハニ校長は、「アミラはおんなじアミラでしょ」とか「DNAだけが問題?Free Willは?」などと問題意識を投げかけたり、助言を。いい言葉で説得力があり、私の心にずっしり響くが....... 英雄で「freedom fighters」の娘として育ったアミルの心には響かない。「freedom fighters」は説得できないから、パレスチナ社会で命を落としていってる。

生物学上の父親がナワルでないとわかってから、アミルがナワルに会いに行くシーン。このシーンが特に好き。

父:アミルはいつもオレに似てる。
アミル:私はいつもお父さんに似てるよ。(私は性格がお父さんと同じだっと思った)
父:写真持って来た?(少し微笑み)
アミル:私の入ってるのを欲しいかどうかわからないから(お父さんの顔が険しくなる)
父:DNAのテストのニュースは?
アミル:おじさんたちみんなネガティブだったよ。お母さんが浮気したって言ってる。でも、誰も本当のことを知らない。
父:誰が母と子の生活を破壊した!
アミル:お母さんはお父さんのために自己を犠牲にしたよ。(この時、娘であるアミルは初めて、母親を思いやる言葉を吐いた).....................他に誰が、性液配送に関わってる?
父:バッセル

アミル:違う!(父親の目がかすかに驚く、そして、瞳が右から左へ.........何か考えてる。
父:私に娘を取るか嫁を取るか決めさせる..................(この意味はどちらかの罰を父が決めると私は勝手に判断した)

アミル:私はイスラエル人?(このシーンで父の顔は 「性液は彼の」ではなく、看守のイスラエル人が取り替えたかもと疑った顔つきだった。)

父:No, You are my daughter!!! My daughter !! ( この言葉は二重にとれる。敵イスラエル人への恨みの反動?もう一つは言葉通りに娘として認めた。)ー父親ナワル役アリ・スレイマンはアラブ・パレスチナ映画でかなり多く主役を演じている。彼の表情の動きは私にとって二面性を感じて、私がどう理解するかで、見解が変わってくる。本当に上手い役者だ。ここで『私の娘だ』といったとき、父と娘の手がガラス越しに触れ合っているので愛情表現を咄嗟にここで示していると思う。それに、父親、「freedom fighters」の大粒の涙を見れば、娘を認めたことが証明できると思う。
アミラはたった一人でインティファーダになる。