たまらなく好き。
ディストピア感！異形のクリーチャーの気持ち悪く可愛い姿！狂気と執念のストップモーション！！
地底へと送り込まれた暗殺者が狂気に満ちた地獄めぐりを繰り広げていくお話ではあるのですが、台詞はなく、まさにこれぞ ”考えるな感じろ”的な作品でした。
よく本作と引き合いに出される「JUNK HEAD」も地底ディストピアストップモーションではありますが、あちらの方が台詞や脚本にややエンターテイメント性があります⚙
こちらは映像と音だけで魅せるので、どちらかというとアート寄りかもしれない。例えば、少し違うけどシュヴァンクマイエルが好きな方はこちらも好きかも！
サブカルなカルト臭こそあるものの、本作を制作したのは「スターウォーズ」「ロボコップ」等の特殊効果を手掛け、アカデミー賞も受賞しているフィルティペット 。
制作期間は脅威の30年。……30年…！！笑
目の前に広がるのは地獄世界なのに、台詞がない分 観客の思考を泳がせてくれるからか、良質な音を添えてくれているからか…謎の心地良さを感じる不思議な作品でした。
(私は絶賛ですが、その他のお客さんの反応は半々)
