うかりシネマ

マッドゴッドのうかりシネマのネタバレレビュー・内容・結末

マッドゴッド(2021年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

使命を持った男が地下世界を進む。

怪物が跋扈し、複製された人が虫のように潰され、糞尿を食う頭、人肉を加工する機械、破壊を繰り返す工場……あらゆる汚物が混じり合った悪夢のような世界がただただ続いていく。
台詞は一つもなく、否応なくその映像だけを見せられる。
ストップモーションアニメで描かれているにもかかわらず、ゴア表現は気分が悪くなるほど痛々しい。出てくるもの全てが汚く、デザインも醜悪で生々しく、究極の映像美。

物語は後半からどんどん抽象的になり、『2001年宇宙の旅』のように深化していく。理解できないまま、ただ壮大さに呑まれる。