vivo

めぐりあう時間たちのvivoのレビュー・感想・評価

めぐりあう時間たち(2002年製作の映画)
4.0
 構成が面白い。全く関係ない三つのエピソードなのに、主人公三人に起こる出来事や感情の流れが奇妙にリンクする不思議さが新しく楽しい。出来事リンク系の群像劇はよくあるが、その新しい方法を開拓した作品。全ての種明かしを知った上でもう一度見たら、面白さ三倍増に違いない。 流れるようなピアノの旋律が、三つの物語を繋ぐ最高の糊になっているところもよい。心に訴えるメッセージは強くないが、実に繊細で美しい映画だった。

 主演女優が三者三様に演技達者なのだが、メリルの演技が一番血が通っている気がした。他の二人に比べてキャラクターを演じている感がなくて、さすがベテラン。
vivo

vivo