匙太

ONE PIECE FILM REDの匙太のネタバレレビュー・内容・結末

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

【劇場でみれる超高級MV~ワンピース仕立て~】
私の涙腺のピークは開幕5分に訪れていた。
「苦しい世界で生きる人々にとって歌が力になる。」「歌を通じて人々は連帯し、感情を共有することができる。」これは私の卒業論文とドンピシャの要素である。

自分が深く考えてきたテーマと、昔から知っているワンピースという作品が関連すると、脳裏に色々浮かんでくる訳で…。

そしてまた映像と音楽が素晴らしいったら困ってしまう。特に「逆光」と「Tot Musica」。調べたらそれぞれvaundyと澤野弘之…?そらぶっ刺さりますわ!!しかもそれをAdoが歌ってくれるんだ…。ありがとうワンピース…。

そのAdoが歌唱を担当したヒロインについても、"THE 光"のキャラかと思ったら、実は最初からぶっ壊れていて…というのは実に筆者好みであるが(ゴホン)

このように色んな角度でぶっ刺さってきた本作品だが、これら以外のところが何とも厳しい。ストーリーや展開で無理があるところ、矛盾しているところ等が目についてしまう。
もちろん「ワンピース映画だから」、ぶっ飛び展開もあるあるの話だし、制作側の難しさは計り知れない。

ただこれだけいいところがあったのだ。目を瞑れるところに目を瞑りたいのだが、それでは、いつ目を開ければいいのか。

開けたところを抽出すると、そう。それはミュージックビデオなのだ。
匙太

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