匙太

トップガン マーヴェリックの匙太のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

【これほどの続編って作れるんですね】
「マッハ10.1でも10.2でもない。10だ。」
ここで、マーヴェリックが10で止まると思った人はいなかっただろう。

そして皆さんには伝わるはずだ。最高だった。
音楽。登場人物。ストーリー。展開。前作ファンを喜ばせる仕掛け。劇場でお腹で聞く爆音。…。全て素晴らしかった。

ただ、私が1番嬉しかったのは、
紛れもなくそこに、「30年後のマーヴェリックがいた」ことである。

久々に旧友に会ったような嬉しさ、というのが最適な表現だろうか。あの後もマーヴェリックは生き続けていたんだと、どうしようもなく丁寧に伝わって来た。
恐らく製作陣は、とんでもないトップガンオタクの集団に違いない…。

だからこそ、マーヴェリックに言ったルースターの最後の一言が、とんでもない破壊力を秘めていたことも分かっていたはずだ。なぜ許可を出した。
あの場面でどれだけの涙が流れたと思っている?本当にありがとうございます。

また、筆者は続編作品の性質として、「前作ファンへのリスペクト」と「本作から観はじめた人への配慮」はトレードオフの関係にあると思っていた。が、この作品がある以上その考えは捨て去る必要があるだろう。

どちらか片方を見ると不朽の名作。その両方で完成するそれを、どんな言葉で表せるのか。あいにく語彙を持ち合わせていないが、私は生涯この作品を忘れないだろう。
匙太

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