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ONE PIECE FILM REDのほのネタバレレビュー・内容・結末

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

最近ワンピース70巻まで読んだのと映画が自分に刺さりそうなので見た。

今作のメイン、ウタのファクターである「歌」と「祭り上げられた女(=偶像性)」の要素が好きなひとは今作めちゃくちゃ面白いと思う。自分は面白かった。
あとウタのビジュアルがちゃんとトレンドでネットカルチャーの世代にウケるものになっていて、尾田さんのアンテナの高さに感動した。

そこに興味が薄く、ワンピースの映画が見たい人はAdoのライブ見た、みたいな感想になりそう。
自分もワンピースはこの要素と真逆のコンテンツだと思ってたので題材にすると思わなかった。ヒロインの湿度が高い。

「歌」は音楽家とかエピソードが本編にかなりあったけど、今作の「歌」ってミュージカルとかアイドル(偶像)に寄っていたと思う。てか音楽提供がミセスとかFAKE TYPE.でビックリ。Adoさんは話題性だけではなく確かな実力があると感じた映画、ウタカタララバイとかヘタすれば歌が歌手を食ってしまいそう。きちんと手綱を掴んでいたのがスゴイ。映画館の音響で聴けたのが良かった。

あと、ワンピースのアニメは今作初めて見たので、知ってるキャラクターが動いて声が付いているのに感動した。
麦わらの一味の衣装チェンジが良かったし、アクションも良かった。ウソップと父親のリンクが、本作のシャンクスとウタのような親子のテーマを感じさせた。

ウタは劇場版初登場なのに加えてシャンクスの娘(血縁ではないけど)ルフィの幼馴染という、メタ視点で考えても映画で物語を終わらせるのは納得したけど、寂しかった。ウタが死んでも歌は残り、エンドロールで様々な人物がその文化に触れるのはロジャーを彷彿させた。
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