このレビューはネタバレを含みます
[Story]
県内全域で給⽔制限が発令された日照り続きのとある夏。同僚の木田拓次とともに水道料金滞納世帯へと赴き、忌み嫌われながらも強制的に給水を停止する"停水執行"の業務を続けていた市の水道局員・岩切俊作が、育児放棄を受け家に2人だけで取り残されていた幼い姉妹、恵子と久美子と出会い……。
[Review]
総合評価 ★★★★★★☆☆☆☆ (6/10点)
オススメ度 ★★★★★★☆☆☆☆ (6/10点)
[Memo]
停水執行の業務に伴う苦悩や葛藤を抱える市の⽔道局員の心の渇きばかりではなく、当然ながら水道料金滞納世帯の金銭的な渇きや停水による実の渇き、そして家族間の渇きにも焦点が当てられ、育児放棄を受けた幼い姉妹が送る困窮した日常には居たたまれない気持ちにさせられましたし、そんな2人に降り注ぐ希望の雨がどのようなものなのか最後まで気になり目が離せなかった。ただ、これはこれでドライなので正解かもしれないが、もう少しドラマに重みや深みがあっても良かったような気もしないではない。