とつぜん元気

メタモルフォーゼの縁側のとつぜん元気のネタバレレビュー・内容・結末

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

『メタモルフォーゼの縁側』観た。
昔に原作を読んで雰囲気が好きだったので気になり。

うららと雪の奇跡とも呼べる友情と、BL漫画のストーリーを重ね合わせて進んでいく脚本。
うららと雪、お互いがお互いを大切に思っている様子が愛おしく、また、お互いの存在が活力になっていることが尊い。
うららが朝日が来ると共に漫画を描き切るシーンと、雪がサイン会でコメダ先生に「この漫画のおかげで友達になれた」と気持ちを伝えるシーンはグッとくるものがあった。

ただ気になった点がいくつか。
まず、幼馴染とその彼女の存在。
うららがコンプレックスを抱く対象なのは分かるが、2人(特に幼馴染)の行動理由と感情がいまいちよく分からず…
うららの前に現れては、ただ優れている姿を見せつけるだけの存在のような…
うららと雪の関係が素晴らしかっただけに、もう少し描き方があったのではないかな…?と思った。
あと、最後には解決するけれど、雪がうららの作品をまるで自分が描いたかのように手渡してしまう(実際コメダ先生も勘違いしていた)のもモヤッとする。

原作ではどうだったか、もう一度読み返したくなった。
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