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メタモルフォーゼの縁側のjajaのレビュー・感想・評価

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)
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BLを好む女子というのは、どう解釈したら良いのだろう。この映画に出てきたような純愛モノBLであれば、その一途な愛の純粋性に共感するということだろうか。58歳差の二人、佐山うららと市野井雪はそのようだ。▼だが、それを異性間の恋愛にではなく、男同士のそれに求めるのは何故か──。たぶん、彼女たちは分かっているのだろう。女性が恋愛に絡むと途端に純粋性が失われることを。そのことは、クラスメートの女子の所作──男子の目を意識して髪をかき上げる──に、うららが冷めた目で鼻白むシーンに見て取れる。▼BLを愛する主人公うららは純粋なのだろう。打算的に生きたり、小賢しく生きたりすることができない。だから自分がどう生きるべきか、どの道に進むべきかを思い悩む。そして彼女はやがて自覚する。自分に正直に生きようと。
jaja

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