ハケンアニメ！のうじろのネタバレレビュー・内容・結末

自分はクリエイターでは無いのに、胸が熱くなった。モノづくりって素晴らしい。

製作者の想い･会社の想い･ユーザーの想いはそれぞれで、現実では意見がぶつかり折れる人も居てこんなにキレイにはいかないだろうけど、この映画ではフィクションが故にラストに向かって皆の想いが纏まり、疾走感を増し、一丸となっていい物を作って終わる！というアニメのような見事なラスト。

誰のわだかまりも残らず、最後には斎藤監督の「誰かに届けば」という想いが報われるという王道。
それが、この映画にビシッとハマってとても良かった。

アニメと現実世界を同時に見せられたのに、ひとつの作品として脳内に入ってくる感覚がなんとも不思議だった。

「水曜日が消えた」でも思ったけれど、吉野監督はデジタルと現実世界の融合や陽の光の使い方が綺麗だなと思う。

役者陣は強者揃いで安定していて見やすかったし、そしてまさかの声優陣･アニメーション陣まで豪華揃い。
この映画の世界自体はフィクションだけれど、この映画の裏側もチーム皆がいい物を作る！という想いがあったから良い作品になったんだろうなと思うと、まるでこの映画の裏側を観ているような気分にもなった。

アニメの方は内容が掻い摘んでしかわからないけど、色味や背景的にエヴァとエウレカっぽいアニメvsまどマギって感じでワクワクした。

クリエイターを心から尊敬する映画でした。