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Farewell Mr Haffmann(英題)
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『Farewell Mr Haffmann(英題)』に投稿された感想・評価

1941年、ドイツ占領下のパリ。
ユダヤ人宝石商のハフマンは、張り紙をみて、ナチスによるユダヤ人への迫害が始まると悟り、妻子をいち早く避難させる。
ハフマンもフランス人従業員メルシエに店を任せて、妻子の元へ向かう。
メルシエは、ついに自分の店を手に入れたと意気揚々。
宝石店に引っ越し、妻ブランシュと共に暮らす。
ところが、そこへハフマンが帰って来る。
トラブルがあって列車に乗れず、一日だけ匿ってほしいと。
この日から、情勢は刻々と悪化し、メルシエ夫婦はハフマンを半地下に匿う生活が始まる。

「この愛のために撃て」「友よ、さらばと言おう」のフレッド・カヴァイエ監督作品。
主な登場人物は、店の常連客になるドイツ将校を含めて4人ほど。
ほぼ店内のみで繰り広げられる心理サスペンス。
「パラサイト 半地下の家族」の影響は間違いなくあるだろう。
違いは、主従関係が情勢によって逆転して、元店主が半地下に匿ってもらうことを自ら希望していること。
派手さや驚きはないが、実直で優等生的な脚本の小品。
妻の下した最後の決断には少し意外性のあるものだった。
メルシエ夫婦とハフマン、3人の関係性の変化を個々の心の揺らぎと共に丁寧に紡いでいる。

予告編
https://www.youtube.com/watch?v=sDRankmsjG8