えにし

私だけ聴こえるのえにしのレビュー・感想・評価

私だけ聴こえる(2022年製作の映画)
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ナイラの「同情しないで。私がどれほど幸せか知りもしないくせに」が、マジョリティの浅薄な憶測によって引き出された言葉であろうことは想像に難くない。誰かに理解してもらいたいと、かつてそう思ったことは、実は誰にも理解されたくなかったことだったりする。きっとその点は、聴こえても、聴こえなくても、そのどちらでなくても共通する性質だ。理解できる/できないに価値の秤を置かなくなったとき、"孤独"と出会えたとき、「わたしはわたしだ」を手に入れられるのだと思う。
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