呑観

アナライズ・ミーの呑観のネタバレレビュー・内容・結末

アナライズ・ミー(1999年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます



キャラが皆最高!
コメディで楽しいけど、人間が抱える心の闇とかコンプレックスとかデリケートな部分もあり…かつ、それを的確に診断・治療?していってて…素晴らしい!



1957年のごたごた…
→マフィアの大会合
→…しかし…なごたごた
トラクターのハイジャック


声かっすかすの後見人
マフィアの世界も世知辛い…


分析医の心の葛藤
(穏やかな態度で理性的なアドバイスを患者に与えつつ…⇔内心の本音 むしゃくしゃ イライラ…)
厄介でヒステリックな患者たちを相手にしなければならない分析の世界また辛い…


ボスの心の葛藤
(拷問できない…?暴力振るえない…?)


“昨日までサンタを信じてたガキ”(=分析医息子)
息子による精神分析によると分析医自身が“父親コンプレックス”…?
“ママの呪い”による車両事故
(お仕事中マフィアの車のケツ掘っちゃって…/ムチ打ち症のふり/サツNG→騎馬警察のひどさ…道のど真ん中に平気で馬糞をドカッ!/分析医=“オツムの先生”/服役=塀の中での休暇/安いガソリンを入れると、まるでトランクに人が押し込められているかのようにガタガタしちゃう)


割とロクでもない分析医親子
陽気な分析医父
神経質な分析医
なんでも面白がっちゃうお年頃の分析医息子


ボスの体の異変
不安神経症(パニック障害)の診断
身体に異常ナシ 心に異常アリ
心の異常と診断した医師への制裁
心の異常は恥ずべきことではない!
内密に“頭の医者(=精神分析医)”の紹介を依頼(≠顔の整形目的)
ESP(超感覚的知覚)
運命的巡り合わせ
ボス友がいい腕っぽい顔の分析医と“ぶつかった”のは偶然じゃない!
ボスとしての立場上対面を保つため“友達のため”名目で…
分析医に相談が必要かもとの自覚あり…?なボス友

ボス友の小ボケがいちいち可愛い…笑


セラピーにおける患者へのアドバイスがまさに自分に返ってくる感じ…皮肉…笑
(“(過剰な同調を問題とする患者に対し)もっと自信を持って意見を通せ”⇔マフィアへの従順さ 素直さ…?媚びへつらい…?)
案外したたかな患者の機転
(100ドル→150ドルの交渉に対し 300ドルを提示/素直に分析医のアドバイスの実践して自信をつけちゃったり…笑 偉い!)
共通項①:トニー・ベネットファン
(イタリア系は歌がうまい)
あくまでも“友達の話”として…
(※“友達”は…:大きな力を持ってる/最近急に気が弱くなった/わけもなく泣いたり…夜は眠れず…/仲間の前でイラついたり…/子供の頃からの仲間までうとましく思えたり…/時々発作を起こしたり…(息苦しくなり目まいがして胸が痛くなり…“もう死ぬ ダメだ”と…)/(※あくまでも断じてパニックではない)/)
不本意でありがた迷惑な名医認定&一方的な主治医認定…?
(…しかし薬物療法は拒否(“ドラッグはやらん”とのことで…)/ゲイ診断即死(“男は皆ゲイ的な…”))
素直に正直に自身の悩みを打ち明けることの効用


敵対組織サイド


分析医の休暇
フロリダ マイアミ
婚約者(結婚を機にアナウンサーを引退)との熱々…♡
婚約者には一抹の不安も…


神出鬼没なボス友
ほぼ誘拐な急患
名医認定一変ヤブ医者として罵られ…
ボスのポリシー
弱肉強食の世界の厳しさ
深刻な病状
“ファミリー・ドクター”
浮気の理由が…
ストレスのレベルの高さ
名医認定→一転ヤブ医者扱い→またもや名医認定(&主治医認定)…どっちにしても面倒…笑
単純に名医認定しちゃうボスの素直さ
相手を認めると途端に全面的に信頼し最大限の好意…?を示す感じが子供の素直な心っぽくて可愛い…♡ギャップ萌え…♡


マフィアと婚約者との板挟み(ボスについて:“患者じゃないのにそう思い込んでる”/“まったくとんだ迷惑だ”/※断じて患者ではない/※本当に怖い連中)//(婚約者に対して:安心させるための“ちゃんと話をつけた”との嘘/“もう何も心配ない”と抱き合って宥めつつ…目は泳いじゃって…)


(泳ぐ目からの…)シャチのショー
シャチのショーに対するあまりにも無感動な感想が似たもの親子感
制裁
“発作な予感”
“マフィアを信用しろ”
監視のFBIに新顔の相談役(コンシリエーリ=ファミリーの幹部)疑惑をかけられちゃったり…


セラピー開始
おやじの話を皮切りに…
共通項②:“父親コンプレックス”
フロイト


分析医からの婚約者父(“隊長”)への無礼
&飛び入りのマフィア一家によるさらなる無礼
(“出来損ないのペニス顔”呼ばわり/マフィアに連れ去られた新郎を心配し追ってきてみれば“あっちを見てろ 頭をブチ割るぞ”)

ボスの昨夜のヘンな夢
((⇔分析医のまさに悪夢的現状)/赤ん坊の泣き声…冷蔵庫のミルクを飲ませかけるもミルクが真っ黒/(→“気味の悪い夢だ”…“耳にフタ”してないじゃん…がっつり聞いちゃってるじゃん…な部下 笑)/お袋の話を持ち出すことも、ボス自身に夢に対する解釈を問うことも禁じ…)


“ぶっそうなお客”の闖入により異常事態多発なメチャメチャ結婚式に…

・太らねえ種類のサンドイッチは“半人前サンド”(→太る云々の前に射殺)
・新婦父との“男同士の話”(…という名の婚約者父からの牽制…?脅迫…?娘への愛+なんとか自身のプライドを保とうとする自尊心の誇示…?/※あくまでも穏便に…(“うなずいて笑え”))
・いわゆる“死が2人を分つまで”…の誓いの最中に死者が…
(男が7階から料理の上に落下(サーモン料理の上に“ドサッ!”)/式のビデオに墜落死する男がうつってる)
・自身を狙う殺し屋を撃てないボス/言い訳…?正当な主張…?/FBIから逃れるためにそそくさと荷造り…
・スタート前から最悪な新生活の始まり…
“自分のことばかり!”
“これっぽっちの人間性もない!”
“助けようとした僕がバカだった!”


敵対組織へのTELにて…
怒りの感情を抑えようと努力するも…やっぱり抑えきれず怒り爆発!
(感情のコントロールの難しさ…自己愛や自己保身に基づく動物的な感情をいかに空しくし統御いくかが人格の陶冶につながる/“キンコー(…精神的な均衡)”(≠“新しい武器”))

“怒りを鎮めるいい方法”は“クッションを打つ(≠撃つ)”こと
(→人を傷つけずスッとしたならば結果オーライ…?)



前途多難な結婚式リベンジ
・バチカンからの盗品かと疑うような超シブくて家よりデカい噴水のプレゼントのサプライズ(お祝いと詫びのしるし)
・結婚式は来週ホテルでやり直す予定
・FBI捜査官来訪のサプライズ
(“OCD(=組織犯罪課(※“強迫性障害”ではない))”の3人の来訪/FBIへの情報提供の協力の依頼(…というか脅迫…?(“断ればこれからの日々が地獄となる”)/来週全米の犯罪組織のボスがNY近郊で会合(← “血で血を洗う”事態が予想される)を開くらしいとのことで…))

→必死の弁明
(あくまでも“元患者”であり 正式な患者ではないとして…/噴水は“セラピー終了を祝うプレゼント”として…(盗癖のある患者からはテレビのプレゼントもある…?))



ボスという立場に付随する体面の重要さ…
→それによって、幸せな結婚生活どころか マフィアから命を狙われちゃったり…FBIから疑われちゃったり…のてんやわんやに巻き込まれちゃう分析医が…悲劇的喜劇…笑



予知夢…?霊夢…?的悪夢
(自身の射殺される姿…“パパ”呼び 泣きつくボス…)

やり過ぎな贈り物について
“感謝の気持ちを表して何が悪いんだ?”

やくざでも信仰心があるとこは無神論者より救いようがあるかも…?

“ゴッド・ファーザー”…ネタ感…笑

笑っちゃいけないけど…笑っちゃうお葬式

フロイト
(幼少時のコンプレックスは確かにその人の人格に大きな影響を与えるとは思うけど…それに全ての不幸の原因を求めるのは間違いであると思う…人間は自身の強い意志による後天的努力によってコンプレックスも運命も変えていける!)

“父親コンプレックス”の共通項を持つ凸凹コンビ
…似たもの同士として相手を自身の写し鏡として自身を見つめ直すことができる神の巡り合わせ的最高コンビ






ボスの分析医を守ろうとする発言が皮肉にも2人の間に不信感を生むことになってしまうのはほんとに哀しい…
(せっかくいい関係を築けそうだったのに…それを利用するFBIサイド…怒)

ファミリーとイタ飯
(ボスのオヤジが殺された特別な思い出の店にて…)

分析医の良心の呵責による葛藤のモジモジを“大”の方だと見当違いな察しをするボス友の人の良さ…?アホさ…?

(…しかし分析医としての誇りは死なず!友情は死なず…!)

素肌に直張りの盗聴器を剥がす痛みを便秘よるケツの痛みと勘違いして “もっと繊維を食え 黒パンも効くそうだ”とか“おれは便秘の時はブドウ・パンだ”とか助言をする親切心…?笑

対立組織もFBIもいい感じの緩さ アホさ…笑

ボスの深層心理?真の心では求めているhelpのサイン?を見逃さず

…しかし、一度自己保身に心が揺らぎ自身の安寧を求めてしまったことに対する代償はデカかった…

毒を喰らわば皿までの覚悟が必要
FBIにゲロった裏切りに対する制裁
哀しすぎるすれ違い
“(FBIに取り付けられた盗聴器を)医者の立場として外した”とか…銃を突きつけられてなお“助けたい”とか…
⇔“言い逃れはムダだ”とか…“もう遅い!”とか…

死を覚悟しての分析医のセラピー
“最後の質問”として、“(“悲劇の夜”の)注文は?”

ラビオリ

ボスが自分の心に蓋をして隠していた心の奥底の苦しみ悲しみを吐露させ…

人間は自分の心を守るために無意識のうちに過去の辛さ 悲しみ 罪悪感 etc…を封じ込めてしまうものだけど、それらとしっかり向き合い 自分自身を許してあげること 過去の罪を清算することはすごく大事!

死を覚悟してもなお他者を救おうとする人間の愛の力は最強!!
生かす愛であり 許す愛の代理人的愛…?

泣きじゃくるボスを影から見守り、“おれまで胸が痛む”なんて言えるボス友は心ある良い人…
(⇔“なぜ殺らねえんだ?こっちが恥ずかしいよ”)




最悪なタイミングでの襲撃
“この場合は悲しみを怒りに変えていい!”と銃でバンバン!を推奨しちゃったり…遂には自身がバンバン!しちゃったり(ポンコツ車と冷蔵庫を撃っただけだったけど…)…やっぱり自身の命は惜しい分析医の情けない弱腰はご愛嬌…?“とんだなりゆき”にも程がある…笑

ボスの“成長”
“(分析医を殺すか否かを)心の中で葛藤し迷ってた”
セラピー終了
銃をボスに返し/“転機となる夜”/“ここまで来れば自分を取り戻せる 頑張れ”




分析医のセラピーの変化
杓子定規なクソ真面目セラピーから、自由で開放的なセラピーに方針転換…?ヤケクソ…?はっちゃっけ…?
(“ハッピー”は大事だけど…笑)



CMに涙再び…
(資産運用のCM/現代社会の問題を訴えつつ自社をアピールする安っぽい内容だけど…/父を彷彿とさせるものには涙腺激弱…)

リベンジ結婚式
“魂の友(ソウル・メート)”
またもや死が2人を分つまでのタイミングで…
全然幸せじゃない超特急結婚式
(神父を急かす結婚の誓いの言葉/素早い指輪交換とキス/ゴミのポイ捨て的ブーケトス/etc…)




不本意ながら…ボスの命を左右する会合へ
(※代理不可にて…“トンマ”とか“おしゃべり”とか“札付きのバカ(=ボス友(※“札付きのバカ”を自認しながらも“人にバカと呼ばれるのはムカつく”))”とか…碌な奴がいない…笑)

おバカな良い人…かと思いきややっぱり怖いボス友
(あくまでも分析医を撃てなかったのはボスであり、自身はボスのためなら分析医を撃つことなど何でもない…って感じの冷徹さ非情さ/ボスへの忠誠心は凄い)

1200ドルのバレンチノの高級スーツ

“(分析医が)しくじるとボスがヤバい”のに、だいぶ雑な作戦
(会場に着いたら“ボスは遅れる”と謝罪し、適当にベラベラ/→新しい相談役(コンシリエーリ)だと名乗り、挨拶をする/→後は黙って質問されねえようにする/(※何かしゃべる時は訳の分からんことを話すこと→“分析医だからそれは得意だ”…笑))

FBIによるヘリからの追跡も虚しく…多数の“黒い車”…笑




Chapter10
01:23:00


“相談役(コンシリエーリ(≠コンシグリグリ))”であり 代弁者たる権限を持つ者として、名だたるボス連中集まる会合へ…

理不尽過ぎる危機的状況に晒されすぎた結果…?一線を越えてキレちゃった人間の底力というか…?吹っ切れた人間の潔さというか…?すごい…笑

ボス連中も見事に黙らせられちゃって 乗らされちゃって 騙されちゃうような見事過ぎる演技力
ボス友へのビンタ
口から先に生まれたみたいな巧みな詭弁
恐れを知らぬボス連中の一人への斬り込み




遅れて登場したボスの衝撃発言(…と悟り…?)

大団円に終わるかと思いきや…
会合を辞した後に敵対派閥による襲撃
そしてようやくFBIも参戦

ボスをかばった分析医を“すばらしい医者”として“恩人”として
“転んだんだよ”とか言っちゃう分析医
無意識にボスをかばった
“結婚式なのに…”とぼやいちゃったりしつつ…




“NY州 シンシン刑務所”

18ヶ月の服役
敵対組織ボスは殺され…
(“(“皆の恨みを買ってた”とのことで…)それで安心した”との分析医の心根の良さ)
服役中も分析医のセラピーを受けることを望むボス(電話セラピー可)
“ビョーキが治った”=“精神状態が安定した”
改めての心からの感謝と名医認定


ボスからのプレゼントを受け入れ LOVE LOVEな新婚分析医夫妻

“人生は本当に素晴らしい!”(♪“ワールド・オン・ストリング”〜)
呑観

呑観