上映時間2時間59分？嘘でしょ？5分でしょ？
通底するテーマは重いし、ラストも決してハッピーエンドってわけではない（武力での闘争は続く、って事だよね？）。インドの人達に対する植民地時代からの英国の仕打ちの酷さをキチンと描きこちらにも憎しみを共有させながら、英国人にも協力的な人がいなかったわけじゃないよ、と余地を残すバランス感覚。
ラーマとビームが出逢ってしまうシーン、どうなるの？どうやるの？わーやったーすげー！という語彙を失う展開。ストーリーも上手いよなぁ。舞踏会のダンスバトル・シーンは転がるお盆からの演出に胸が高鳴る。
お屋敷へのトラック突入からのアニマル・パラダイスで完全昇天（冒頭の「意図と違う役割を強いてすまない…」だっけ、ビームがトラに話しかけて謝るところが胸熱だったし、それもここで納得！）。彼らの存在、完全に忘れてたよ…。
INTERRRVALにひと笑い。でもここからまだ休ませてくれない！
あんな話やこんな話が全部繋がってくる楽しさ。拳を握り、涙を流し、ダンスに酔いしれ、抑圧や差別に怒り、男と男の友情に常に感情を揺さぶられる作品だった。
監督がエンドロールで主要キャストと踊るお茶目さん。歌とダンスと革命の英雄達への讃歌。監督の狙い通り超楽しい気分で映画館を後にした。
