ぶーすか

RRRのぶーすかのネタバレレビュー・内容・結末

RRR(2022年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

RRR

映画館で視聴。3時間は長いかなと思いつつ、見せ場の連続で、観終わってみたらあっという間だった。
ダラダラ書いたんでまとめると、分かりやすいテーマを大味なアクションで最大火力で焼きつつ、登場人物のバックボーンで丁寧に味付けして、話の緩急で盛り付けした大皿料理。かつ満貫全席って感じかな。いやこれ分かりずらいか。笑

アクションが大味な反面、2人の主人公のバックボーンにも時間を使って丁寧に描かれてる(特にラーマ)。なのにダラダラしてない。素晴らしい。
あと、ナートゥかっこよかった。ダンスがイギリス人とのバトルに発展していくことで、ダンス自体に意味ができたので、インド映画にありがちな唐突なダンスで話の流れが切れるということもなく、これも素晴らしかった。
俳優陣の表情にも味があって、3時間は余裕でした。
矢や弾丸が人にめり込むところがスローでアップになったり、お父さんも薬指が吹っ飛んでたりするので、バイオレンスが苦手な人は少し苦手かも。

少し調べてみたら、主人公2人とも実在の革命家がモデルらしい。シータも。
少しインドの歴史を調べてみたけど、興味深かった。
バーフバリもやけど、インド映画はインドの神話とか歴史を勉強したら、もっと面白くなるみたいですな。神話はめちゃくちゃ膨大なイメージあるけど、多分またコレ系の映画売れそうだし、ちょっと改めて掘ってようかな。
あと、だいぶイギリスを悪者にしてたのは気になってたけど、イギリスでも興行収入は結構上げているみたいですな。(受け入れられているかは分からんけど。)

覚えてること箇条書き
・fiReはラーマの象徴として、wateRはビームの象徴として一貫してるけども、この2人の出会いは、まさにどちらも在る川の上での列車の爆発って演出かっけぇ。
・ラーマめちゃ男前。最初に来てたダボっとしたシャツとサスペンダーとズボンがめちゃ好み。
・ナートゥナトゥナトゥナトゥナトゥナトゥ!
・野生動物爆弾投下!笑 ビームが最初に一生懸命虎捕まえてたから、どっかで暴れさせるんだろうなとは思ってたけど、こんなに投下するとは。笑
・ビーム弟、結局大して役に立ってないけどコイツも後ろ手に縛られたまま、ノールックで毒蛇を素手で掴みとる実力も持ち主。
・1時間で死ぬ毒蛇に咬まれようが、足をめちゃぶん殴られて血だらけになってようが、薬草があれば即行で回復。いい薬です。
・Interrrval
・ビームをラーマが鞭で打つシーン、膝をつかずに耐えるビームがめちゃかっこよかったし、曲が合ってた。(実際は、鞭打ちって痛すぎて数回でショック死するってバキで言ってた。鞭打。)
個人的に一番印象的だったのはこのシーン。ラーマも「ビームは武器なしで人々を動かした。これこそが真の武器だ」というような発言をしていたけども、ラストではそんなことなかったかのように武装した村を誕生させてたので、ここだけ少し納得できず。自衛のため?このシーンの真意がちょっと汲み取れず、一番印象に残っただけに少しモヤつく。
・ラーマ脱獄時に、ビームが肩車しながら戦ってたけど、日本にも手長足長って妖怪いたなーと思い出して笑った。
・久しぶりに会った友達が、上裸で弓矢持ってたら心配になる。ラーマあの格好気に入ったのか、最後までずっとあのままなのウケた。
・エンディング、急に出てきて踊ってる白髪のおじさん誰だ?と思って調べたら、監督だったww