ぶーすか

シン・ウルトラマンのぶーすかのネタバレレビュー・内容・結末

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

観た感想としては、「評価付けづら!」でした。
なぜそんな感想になったのかというと、映画としてはピンと来なかった点があったものの、現代の映像でウルトラマンが観られたこと自体には、大いに感動したからです。

多分、ガチ古参のファンは「こんなの俺のウルトラマンじゃない」的な不満があって、ウルトラマンに愛着が特段ない人は「この映画テンポはえーな。滑舌イマイチだし(誰とは言いませんが)」で、シン・ゴジラ、シン・エヴァ好きだけど特段庵野さんファンではない人は、「なんか前2作と比べてストーリーイマイチ」となり、長澤まさみ好きな人は「まさみぃぃ!」となるような映画なんじゃないかなぁと。
まぁ自分は、ガチ古参のウルトラファンではないけど再放送で子供の頃ウルトラマン観ながら育ったし、庵野さんファンではないけど、前2作は何回も見返すくらいにはハマった、長澤まさみのファンではないですので、

よかった点
・オープニングは1000点!例のぐにゃぁ〜の感じ、ウルトラQとかのオマージュでこういうの好き。
・ウルトラマンのデザイン、すごく好きでした。ぬるっとした体とか、エネルギー低下すると色が変わるラインとか。
カラータイマーないもはむしろいい。アレは当時大人の事情で付け足された設定なので。
特撮の、あのスーツ!って感じもすきなんやけど、数年前に円谷プロが作ってた、ウルトラマンのCG映像(https://youtu.be/x139kIbYeV8)を観て以来、こういう質感の彼を観たかった!ありがとう!
・勘違いかもしれんけど、だんだんウルトラマンの飛行シーンに音が加わっていったように思う。最初は音もなく飛んでったのが、かっこええーと思ったけどどこか無機質な感じでした。
最後のゼットンに向けて飛んだときとか、風切り音が結構大きくなっていって、人間としてアツい心を持つようになったウルトラマンの変化を表現してふのかなと思いました。こういう演出好物!
・メフィラス星人による長澤まさみ巨大化。原作のオマージュ最高。リアル現代に置き換えると、確かにネットに晒されまくりますね…。
・長澤まさみ巨大化がスーツのCMみたいでしたね。

いけてないと思った点
・ストーリー、進むテンポ速すぎひん?なんか、ウルトラマンと人間チームの絆が深まるシーンの描写もないまま、信頼だどうだって言ってるのがイマイチ腹落ちしなかったかなぁ。
そんで、ここをちゃんと描かないなら、もっとアクション頑張ってほしいんですよと。
全体的に中途半端な印象が…。
・そのアクションですが、ネロンガ、ガボラと戦うシーンまではシンプルで面白かった。映像が明るかったし、すごく良作の予感でした。ザラブ以降はなんだかなぁ。そこでアクション失速させるなら、人間関係で勝負しようよと。
2時間以内の作品におさめたかった?知らん。多少延長してでもそこは大事でしょう。
・CG映像ですが、まぁよかったんですが、ちょっとひどいなと思うところはありました。特に、メフィラス星人との戦闘シーン。幼いころ友達の家でやった、ウルトラマンのスーファミの格ゲーかと思う、移動の仕方がなぁ〜〜〜イマイチ!
・全体的にですが、時間経過が全然分からない。ゼットン完成まで何日猶予があったん?世界中の賢こい人たちとのやり取り全然分からない。
・ゾフィーのあのキャラ…ゾフィーは弟たちの味方では…!しかも自分の手でなくゼットンという兵器に頼るなんて…俺が知らないだけで、原作ではあんな奴なんかな?
・つかザラブじゃなくて、もっとメジャーなバルタン出せばいいのに。

…いけてないと思った点が止まらなくなってくるんでこの辺で。あれ、おかしいな。なんだかんだ面白いと思ったのに、こんなに出てくるなんて。
シン・ゴジラで高くなってた、政治の描写の期待値のせいかなぁ〜政治とかの絡みの描写が多い割には、通り一辺倒に「関係国から〜」みたいな説明ばっかで、中身がなかったから。
だったらアクションにもっと振ってくれよって(2回目笑)
いや、偉そうにすみません。
シン・ウルトラマン、俳優陣も豪華なので、ぜひ観てください!