このレビューはネタバレを含みます
冒頭の理解させる気ないだろっていう早口めなあらすじ解説(本当にあなた方警察…?)からの謎のAIマッチングでバディ組んで潜入スパイ開始、そして怒涛の乾いたテンポでばしばし物語が進みます ちょっと組織の構造や登場人物同士の力関係など、頭の回転が全く追い付かず取り落としまくりましたが…慌てて後程相関図など調べて補完、十朱(とあけ)と土岐(とき)をだいぶ聞き間違えて混同していたかもしれない…
キャラクター・部屋のセット・台詞回しに外連味強め、特に台詞は恐らく監督・脚本の原田眞人氏のテイストましましかも
細身のダークスーツできめたスタイリッシュなヤクザたちの佇まいや、ときめかざるをえない廃墟でのどんぱちなど、マンガっぽくデフォルメされた画作りの格好よさが印象に残りました
サイコ野郎室岡の「いまどきの青年」としての日常パートを映していく(かつ物語の核心に彼が触れるのもこのパート内)という構図がなんとも良かったです、部屋もやりすぎなくらい洒落こましてるし
また主人公の使ってるPCの画面が往年のハッカーのやつ(インクレディブルハルクのバナー博士がこんなん使ってた気がする)っぽくて面白かった
演者陣はみんな存在感大ですが、はんにゃ金田氏、人間臭いイキリちんぴらがとてもはまってました 散り際もよかった
あっけなく幕が下りるラストと最後に少しだけ遡る時系列も余韻が大きいです、「俺とこの女どっちが大事なんだ!!!」って室岡おまえ…