Frengers

名探偵コナン ハロウィンの花嫁のFrengersのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

『純黒の悪夢(ナイトメア)』以来の傑出した作品。登場人物を絞ったことも素晴らしい決断だったと言いたい。
 映画としてもかなり頑張ってる。過去に爆弾魔と対峙した場面における、警察と犯人の立場の入れ替わり(銃の構える位置、屋上、扉)が最後のコナンの機転まで見事に効いてくる。瞳に映るシーンの変遷も見逃せない。興味深いのはコナンが崩れるパイプを渡るシーンがまるで『千と千尋の神隠し』に見えたこと。
 犯人は爆弾の構造の暗喩であろうコーヒー入りのフラスコを2つ炙る会食のシーンで予期できる。アクションの為のご都合主義も悪くない。首輪や指輪が最後毛利小五郎のコルセットへ。彼はハイライトの一つ。麻酔針打ち過ぎて耐性が出来たに爆笑。
 来年も楽しみ。コナンシリーズの本丸ともいえる内容になりそう。本作のシャープな作りがスタンダードになることを切に願っている。
 
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