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ダイ・ハードのtoriten45のレビュー・感想・評価

ダイ・ハード(1988年製作の映画)
4.1
「クリスマスなのになんて日だ!」ってのがお約束。“世界でもっともついていない男” が何度も死ぬ危機に直面しながらしぶとく乗り越える痛快な勧善懲悪ムービー。善なる人はハッピーなラストを迎えることができ、悪なる人とむかつく人は相応な天誅が下されていくので、素敵な爽快感が味わえます。

ランニング姿に何故か裸足。「何でこんな目に会うんだ」と、文句タラタラで駆け巡る救世主が80年代に登場した新しいヒーロー像。近所にいそうなおじさん風で親しみを感じます。

ラストを迎え、クリスマスの隠れた定番曲『レット・イット・スノー』が流れたら物語はおしまい。あー楽しかったって気持ちで映画館を後にする。そんな思い出がある作品です。なのでこの曲を耳にすると「そうだダイハード、観よう」って気分になるのです。

今回再鑑賞して気づいたのはアラン・リックマンの出演。独特な発音を耳にしてスネイプ先生?ってなりました。映画デビューが悪役だったのですね。

たまたま居合わせしまった危機を救うために閉じられた環境で孤軍奮闘する。このダイハード式フォーマットに倣った作品が、本作の後を追うようにたくさん登場したのだそう。『沈黙の戦艦』('92)や『スピード』('94)、『エンド・オブ・ホワイトハウス』('13)なんかがそれに当たるらしい。なるほどそうかも。今になって学びました。
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