このレビューはネタバレを含みます
良作の映画です。
まるで小説を観ているかのようで、伝えたいことは全て画面の中に集約されています。
泉が一つひとつのシーンでどう思ってるのか、すごく伝わって来ます。
泉が愛されていたのは事実。
でも男の方を愛していた時間もあったのも事実。
都合よく自分の罪を忘れていく母に、怒りの矛先も見失っていく。
泉は、施設に送る罪悪感と昔にくれた愛情だけで多分、あの優しさを与えていた。
だけど、母が話していた思い出は全て正しく、花火も二人が見た思い出をなぞっていたことを知る。
「勝手に忘れやがって」
「俺たちも大したこと覚えてないでしょうが」
の言葉をここで思い出しました。