もとまち

怪猫呪いの沼のもとまちのレビュー・感想・評価

怪猫呪いの沼(1968年製作の映画)
3.7
「沼」と「呪い」繋がりで適当にまた一本。テンプレートな怪談時代劇の筋立てを卒なく踏襲しつつ、前半: 剣戟アクション・後半: 化け猫エログロ絵巻のサービス精神旺盛な二段構えで退屈させない。里見浩太朗のチャンバラはキレ味鋭く、特に狭い水路での死闘を俯瞰+横スクロールで捉えたショットは抜群のカッコよさ。殺陣の場面では血みどろの量を控えた分、内田良平がいきなり侍女の首を斬り落とすシーンの衝撃がより鮮烈になる。ショックのタイミングを丁寧に計算している。化け猫が倒れてフレームアウト→手下の侍に入れ替わってフレームイン...のワンカットはバーヴァが『ザ・ショック』でやってたやつの逆バージョン。既に日本でも同じトリック撮影をやってたんだね。
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