櫻子の勝手にシネマ

レンフィールドの櫻子の勝手にシネマのレビュー・感想・評価

レンフィールド(2023年製作の映画)
4.0
ニコラス・ケイジの原点とも言える『ヴァンパイア・キッス』(1989)から30年以上経つというのに全く変わらないドラキュラ伯爵。
そう、ニコラス・ケイジは原点に立ち戻って私たちを楽しませてくれるために、またドラキュラになって帰ってきたのだ。
さすがはドラキュラ。30年の月日を経ても全く変わらない。
目を大きく見開き牙をむく。ゆっくりと歩いているかと思えば突如髪を振り乱し襲ってくる。
強いて上げるとするならば頬がややたるんだことくらいか(笑)
しかも今回はとうとう本物のヴァンパイアになったものだから、本物の棺で眠り、空を飛び、一瞬にして数百羽のコウモリへ変身し、2本の長い牙を見せびらかすようにひねり出し、陽を浴びればその身体は炎に包まれる。
だが簡単には死なない。自らの血液を使って下僕を作り、今度こそ狙うは世界征服の夢…。
全能の神(ヴァンパイア)へと昇り詰めていくのである。(うまくいくか知らんけどw)

だが、そこに待ったをかける正義の味方が1人。
かつてはダメダメな伯爵の下僕レンフィールドだったが、集会と正義感の強い警察官に触発されて生まれ変わり、再生したヒーローは、果たしてドラキュラ伯爵の野望を阻止することができるのか?

ニコラス・ホルトの下僕役もなかなかいい味出している。
『マッド・マックス怒りのデスロード』(2015)も良かったけど個人的にはこっちのほうが好き。

パワーとコメディ炸裂な現代的ヴァンパイア映画で面白かった。
今作はレンフィールド目線でレンフィールドが主人公。
主役はレンフィールドなんだけど、どうしてもニコラス・ケイジに目がいってしまう。
久しぶりに単純にニコラス・ケイジの顔芸を堪能できて楽しめた。
シリアスなヴァンパイア映画も好きだけど、たまにこういうお馬鹿なアクションものを観たくなる。
ストレス解消に是非オススメ。