眼鏡の錬金術師

バブルの眼鏡の錬金術師のネタバレレビュー・内容・結末

バブル(2022年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

荒木哲郎監督に、虚淵玄を脚本に迎えたネトフリ限定劇場版サイズのアニメーション。人魚姫伝説に着想を得たであろう作品。

舞台は荒廃した東京。壊れたビル、広がる水、宙に浮いた車や泡、それらを使ってパルクールのチームバトルで資源を懸けて戦っている世界観。
5年前の泡爆発が原因で、東京近郊でしか起きてない現象らしい。公では東京は居住禁止となっている。所々蟻地獄と呼ばれる時空のねじれみたいな所もあり、大変危険。

主人公は凄腕のパルクールマンで、感覚過敏持ちのヒビキ少年。蟻地獄に飲まれた際に泡から生まれた少女に助けられる。
その少女は生まれたばかりなので赤ちゃん状態。ウタと名付けられる。急速に勉強して知識を得ていき、言語も覚える。

葬儀屋とのバトル熱いなー。ソロプレーが目立つヒビキがチームプレーをしたのが感動した。
最後はよく分からないが、泡のお姉さまからウタを助けに行く。シンのアシストが熱い。

キャラデザはかわいいし、映像も美しい。廃墟好きには堪らないのではないか。パルクールアクションも気持ちいい。音楽も場面を盛り上げていた。

結局降泡現象がなんだったのかまったく説明がなく、なんでお姉さまもいなくなったのか、その目的とかなにもかも分からないのはどうだろうか。ここをもう少し分かりやすくできたら素晴らしい作品になったと思う。

泡とか人魚とかどうでもいいからこの世界観でパルクールバトルをメインにしたSK8みたいな作品にしたらすごい楽しかったと思う。