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ブライアン・ウィルソン/約束の旅路のTKのレビュー・感想・評価

3.6
とても繊細な人。1960年代、8トラックとかのアレンジの技術がまだまだのときに多重録音的な技法を苦労してやってのけた。辛抱強く、こだわり、アイディアもよく、それをやってのける。当時、アーチストといえば、時代的にドラッグとか、アルコールなどで開放された精神で何かが作れるだろうと実験的でもあったのでしょう。ミイラ取りがミイラになった事件も随所で垣間見られる時代であった。いつの時代も、新しいものを創り出すのは相当なエネルギーが必要だし、それは誰でもができることではない。天才と言われた人々でさえそうとうなプレッシャーなのである。
先日、若い頃から好きなアーチストのコンサートに行った。76歳を超えても実際舞台に立ち、元気に演奏する彼を観て勇気と気力と・・・そこにいるだけでプラスのなにかを与えてくれる存在。素晴らしい人と出会うことができたと感謝しました。人が生きるとは、そういう存在でいようとすることなのかもしれない。
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