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ザ・クレンジング 浄化者のYSKのレビュー・感想・評価

ザ・クレンジング 浄化者(2018年製作の映画)
3.2
流行り病に侵され人死にの絶えぬ村で、魔女の疑いをかけられ審問や拷問にかけられた少女のお話

この作品に登場する医者だか神父だかがカラスを模したようなペストマスクをかぶっていましたので、恐らくは科学よりも信心や迷信が優先されていた時代なのでしょう
同じ流行り病に侵された母親を匿っていたものの村人に見つかり殺され火にくべられてしまい、さらに自身まで魔女の疑いをかけられ審問という名の拷問にかけられる…だけではなく、神父は「私に従えば疑いを晴らしてやろう」などと暗にセックスを求めてくる生き地獄
焼けた石を手に持たされたり川の水に顔を浸けられたり磔にされたり、村の中で唯一の理解者ともいえる少女に助けられ村を逃げ出すことで外の世界を知り物語が進むものの、どうしたわけかここから一気に興味を失いつまらなく感じるようになってしまいました
最終的に鬱憤を晴らすかのように復讐をするものの、結局そういうオチかよと腰砕けになってしまうのでどうぞ察してください

とはいえですね、物語の序盤で主人公が拷問を受けている際に、病で夫を失ったことから魔女と呼ばれる主人公へ憎しみのこもった眼差しを向ける女性がいるのですが、この方の表情が富に素晴らしくあの憎々しい目つきや拷問にかけられている少女を見つめた際の笑いだけでも見る価値があったのかなとも思います
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