樺太柳葉魚

ピンク・クラウドの樺太柳葉魚のネタバレレビュー・内容・結末

ピンク・クラウド(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

突然現れたピンク色の雲。触れたら10秒で死ぬ。しかし犬は無事だったけど?人間だけ死ぬの?はっきりしないまま警報が流れ、ジョヴァナとヤーゴは家に籠る事に。しかし二人は前日出会ったばかりのほぼ他人。雲はすぐに消えるだろうと高を括っていたら、予想外の長期戦に。しかし電力は供給されている。テレビニュースも流れている。食料や医薬品も届けて貰える。どうなってるの?ニュースキャスター、どういう状況で働いてるの?謎だらけ。ストーリーはジョヴァナとヤーゴ視点なので、二人から見た世界が全て。外の状況は不明なまま。でも電力会社は稼働してるって事よね?職場に閉じ込められた人々が有無を言わさず働かされてるの?完全に社畜。食料だって生産者がいるはず。世界はどういう状況なのか。ジョヴァナの妹は友達の家から出られない。最初は楽観的だった彼女も次第に暗い表情になっていく。友人のサラは独りで籠り、鬱状態へ。ジョヴァナはヤーゴを愛せないまま、彼の子を生む。誕生日プレゼントで貰ったVRの世界に引きこもり、息子の世話もしなくなる。誰かと居ても、独りでも、等しく精神の均衡を崩していく。でも生活できてるからいいじゃん?と思う私はヤーゴ寄りの思考なのかも。電力会社で延々働く人生かもしれなかったんだから。
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