毒性を持つピンク色の雲の発生により、自宅待機を余儀なくされ、一夜の関係のはずが人生を共に過ごすことになった2人。
コロナ禍以前に制作されたとは思えないほどピンポイント。コロナ禍を想定したような作品になっていて凄いと感じる一方で、コロナの経験抜きにしたら結局何が伝えたかったのか分からない気も。2人の歪な関係に着目しているのにそれぞれの変化はあまり描かれてないように感じ、どのキャラにもいまいち感情移入できず退屈してしまった。結局妹らは無事なのかが気になる。
それにしても食料配給までのスムーズさが凄い。ピンク雲発生による政府や社会の混乱は大して描かれず、主人公らが暮らす家のみで完結させようという目的だけが先行してる気がした。
ピンク雲の正体や消えない理由も考察の余地があるというよりも丸投げ感が否めない。(大気中の汚染物質が雲になったとして、消えないのは疎水性により空気中の水分と混ざらないから〜的な適当な理由はいくらでもありそうだけど...)
ジャンル的にはSFの括りだけど社会まで踏み込もうとせず、どちらかと言えばファンタジーで止まってるのが個人的に残念だった。