よつ

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのよつのレビュー・感想・評価

3.5
宇宙全体にカオスが訪れると言われても、主人公と同様に家庭や税金の問題を優先してしまうのが多数派なのかもしれない。

マルチバース系は強さも生死も簡単にひっくり返るからあまり好みではないなぁ。
何でもアリすぎると、人が死んだりしても緊張感に乏しいんだよな。
とはいえ本作は複雑なマルチバースを視覚的にかなり解りやすく表現していたと思う。

「突拍子もない事をする」がバースジャンプのトリガーなの最高。
インパクトのある画を撮る理由付けになるし、行為の難易度が高いほどより強いバースに飛べるのがH×Hの制約と誓約っぽくて好き。

本作はもともとジャッキー・チェンのために書かれた脚本だったらしい。そのためカンフー愛に富んだアクションシーンが満載。ボディーバッグをヌンチャクみたいに振り回すとこすげぇ気持ち良かった。
カンフー映画とかマトリックスとか、オマージュ元に精通してたらもっと楽しめた気がする…。

推しは国税庁監査官のおばちゃんです。
よつ

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