喃喃

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの喃喃のネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

ダニエルズって私と全く同じで面白いテーマや仕掛けを考えたうえであとから理由付けや整合性を補完するタイプのADHDオタクなんだなぁとしか思わされず なんでわたしがこれを作ってないんだ?!と泣いた
IMAXでかなり前方の席に座ったので鑑賞体験としての映像的快楽がでかすぎたのも大きいと思うけど、マルチアスペクトで画面が高速で切り替わる様は本当に圧巻だったな 私がオタクだからそう感じるわけじゃないということをアカデミー賞ノミネートが教えてくれているよね

最低な主人公だから最高を収斂できるとか第三の目で見る 視点が生まれるとか、ベーグルとか、ランドリーとか、マインドゲームとか、確定申告とか をさ使って普遍的なテーマをやる際のプロトコルが私の脳内と似通りすぎて叫んじゃいそうだった
シンプルなもの(家族愛とかではなく親切)に回帰するように努めたとあるけどそれ真っ向からやられると何も言えなくなっちゃう。でももっとアクやエグみ含めて広めてほしさもあったよね正直 だけどこれは創作ですから恐らく1つの多元宇宙空間に置いてきたのかな〜 メタ的に1度映画を終わらすことができたんだからもっと深みももたらせられたと思うんだけど!まあ今回はアジア系アメリカ人とかクィアとかのステレオタイプな救いの要素を入れ込みたかったからしょうがないのかな なんで入れたんだろう アワード目当てのポリコレ的要素にしか見えないけどもはやそれも自覚的だとしか思えないので全然許せる ずるすぎる
パロディもあくまで回帰のその一要素でしかないようにすら感じるデジャヴを生ませて視聴者に勝手に視点を増やさせておいてさ〜 コラージュが結局大好きなんだよな 唯一のオリジナル要素あふれる手がソーセージになってる世界はロイアンダーソン的なシュールさを感じる伝家の宝刀って感じで浮いてたもはやあれ好き

てかカンフー映画ではないだろと思ったけど他バースにジャンプできる方法がその場面で最も突飛な行動を取るみたいなのも身体性の探求の連続な気がするしそういうギミックめいたところとか笑いがだいぶ演劇的で且つアートににじり寄っている気がする

映画として自覚的すぎてこれ以上の映画はないように思わされてしまう 素晴らしい構成 映像表現 親切 A Beautiful Star
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