あくとる

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのあくとるのレビュー・感想・評価

4.7
"洗濯/選択の人生"

あまりにも馬鹿げてる。
その馬鹿さの内側には純粋で普遍的で美しくて熱い愛が詰まっている。
あまりにもエモーショナル。
久しぶりに映画館でボロ泣きした。
文句なし今年ベスト級。

観終わって思ったのはよくこんなカオスな作品が企画として通ったなということ。
この映画が描く可能性の分岐のように一歩間違えればどうしようもない駄作になりかねない脚本だと思う。
監督やプロデューサー、A24の胆力が凄すぎる。

マルチバース物の完璧な解答のひとつ。
全ての分岐、可能性を経て今の自分があるならば、そんな唯一の自分、人生を愛さなくてどうするんだ。
人生は戦い。
だけど戦い方は1つじゃない。