あおたん

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのあおたんのレビュー・感想・評価

3.7
スコア難しい…面白かった…のか…??

冴えない生活に嫌気がさしているエブリンが別ユニバースでは、さまざまなユニバースへのアクセスチャネルの発見とそのシステムを開発した天才で、同じくユニバース間を移動できる能力を身につけた娘のジョイとマルチバースの命運を賭けて戦うというストーリーではあるんだけど、思った以上に実際の舞台はミニマム。なんなら税務署とコインランドリー。マルチバースという壮大なテーマの入れ物が日常生活の片隅で繰り広げられてるのもシュール。
結構際どいシーンや「コンプラ大丈夫??」と思うシーンも多くてアカデミーの作品賞にノミネートされてるのもちょっと信じられないというか。
この手のノリは割と好きなので結構楽しんで見れたし、終盤に至っては良くわからない涙も出てくるし(なんか強烈に感動したとかじゃない。マジで。)総じてよくわからんけどなんかスゴかった、というとっても薄っぺらい感想になっちゃう。(語彙よ…。)

ドクター・ストレンジMoMでもそうだけど、現実がうまく行ってないと「あの時こうしとけばなぁ」みたいな後悔って多くて、でも先に進むには後ろばっかり向いててもしょうがないから無理やりにでも前を向いていかなきゃという至極シンプルなメッセージが込められてるのかな、と。
ゴンゴンは娘の意思を尊重してウェイモンドとの結婚を許したけど、エブリンは娘の意思を尊重するけど手を離すことをやめなかったのが対比的だなぁと。結局のところ家族でもちゃんと向き合って話さなきゃダメだし、他人ならもっと。向き合うために一歩踏み出せるかどうかでこの先変わるよね、だから一歩踏み出したら??みたいな??
あ、結構前向きな映画じゃん。

ポリコレだなんだ一部で叩かれてるようだけど、コレ「米国在住のアジア人」ってゆう文脈だからこそ映える話だと思うのでそこに突っ込む人は若干お門違いなのではと思うなど。

着地点が全く見えなかったからハラハラしてみれた。しかし今年のアカデミー賞マジで混戦してるなぁ。
あおたん

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