大倉順憲

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスの大倉順憲のレビュー・感想・評価

3.7
ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート監督「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」(@新宿バルト9)を観て。
SFにサスペンス、ヒューマニズム、カンフー・アクションと盛り沢山過ぎて、ようわからんぞ。ボウ―ッとしとったら付いていけない展開。これからは「エルヴィス」や「バビロン!」と、この作品のように、細かいカット割り(そもそもこういう映画に、カット割り台本なんてあるのか?)で編集命の映画が主流となるのだろう。小津の長回しはもう古典だ。ネット社会の行き着く先、「人間なんてちっぽけなモノさ」という批判じみたメッセージもあるのだろうが。なんとなく楽しめたけどさ。娘役「ジョイ」を演じた小太りのステファニー・スーは怪演だった。アカデミー獲るだろう。税務署のオバはん役が、ジェイミー・リー・カーティスだったことに驚く。あんなにセクシーだったのに・・・「ワンダとダイヤと優しい奴ら」・・・あ、もう35年前か・・・そらあ年取るよな。俺も。
大倉順憲

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