かんやん

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのかんやんのネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

何かとんでもないものを観てしまったような気がする……。

この唐突さ、情報量の多さ、発想力、理屈の通らなさ……ヘタしたら置いていかれると思ったけど、体ごともって行かれましたね。

まるでヒロインの潰れかけのコインランドリー店の税務処理のように、映画全体がとっ散らかっている。あの机の上のレシートの山ね、あれがメタファーになっている(ああいうのを見るだけで、自分は頭痛がして逃げ出したくなる)。

一番グッときたのは、人生のあらゆる岐路の選択で、世界が分岐してマルチバースが増殖してゆくのだけど、ヒロインが様々な自分たちの中で自分が一番失敗した人生を送っていると知った時のこと。そのときの表情ね。

でも、なんだろう、メッセージ性が強すぎるというか、テーマが強調され過ぎ。家族愛、同性愛、多様性……それだけ世界が分断され、ヘイトとバトルが溢れているということなんだろうけど。

最後はちょっと白けてしまったよ。
かんやん

かんやん