たk41

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのたk41のレビュー・感想・評価

4.0
まさにカオスの極み。A24らしい癖の強い味付けの作風で感情をグチャグチャにされた感。

MCUで馴染み深くなった平行世界、マルチバースのお話なので、どういった理論なのか知らん人観てたらあのハイペースな展開では理解が追いつかずお口あんぐり間違いなしとは思ったり。

設定が設定なので一般的なSFアクション大作映画だったらとんでもないスケールのCGでクラクラする様な映像になるんだろうけど本作のバースジャンプの特性上以外とこじんまりとしたものになっていたのが印象的。

そのバースジャンプで別世界の自分とリンクしてそのスキルを習得するのにあり得ない行動を取れば取るだけ珍しいスキル持ちの自分とリンク出来るというフリからど直球の下ネタがぶち込まれるとは思わなんだよ。お尻に入れる入れない攻防戦繰り広げてたと思いきやモザイク全開で飛び込んで来て見事に着地する画力の強さったらないよ。これでアカデミー取れるというならホント自由に描きたいもの描いて評価されるってことだよなぁ。

グーニーズや魔宮の伝説でお馴染みのキー・ホイ・クァンが本作で取り上げられるまで全く日の目を浴びていなかったのは不遇だったなぁと。凄いハマり役だったしアクションシーンも9割スタントなしってのにも驚いた。

ジェイミー・リー・カーティスのナチュラルボディの衝撃も中々。ソーセージ指人間バースの感じも◎。

ワンコロ鎖鎌、界隈で怒られそうなブラックなネタだったけど爆発力凄すぎて笑ってしまった。

ぶっ飛んだ展開の連続ではあったものの根底にある家族愛の骨格が太かったことも有りとっ散らからずに上手く着地していたなぁと。

通常のシアターで観たけどIMAXだったら没入感凄かったんだろうなぁ。
たk41

たk41