このレビューはネタバレを含みます
大きな視点で身の丈の話をする映画は好きです。
走り出しとラストのギャップが良くて、ちょっと泣きました。
この映画が好きなもの同士ですごく「あそこはこう」「あのシーンは良かった」とか色々キャッキャ言いたい。
ダニエルズ監督の2人とはすごく話してみたい。
スイスアーミーマンはイマジナリーな孤島で棲まず、現実を動かせよって映画でインドアな私にとっていかないで死体〜っと傷口がパカっと開くような映画でしたが、あの作品も始まりから終わりまでずっと楽しく観てた。
奇天烈なコラージュに映画への愛情もたっぷり、皮肉と名台詞もたっぷり、オゲレツなギャグの中にすごく優しい視点があったりで窒息するぐらい詰め込まれたところでメカ化したお爺がウィーーンってやってくる笑
頼りないと思ってた旦那が気づかせてくれる。頭の痛い娘がとても苦しんでると知る。。。
いわゆる、母と娘の話、コミュニティの中でのタブー、、ってタイソウに色々言えるけど、「混乱してる時ほど、人にやさしく」って結末には温もりがあったし、こんな奇天烈な映画が作れる人たちにこんな基本的なこと言わすなよぉ、世の中狂ってるな。って。
でも狂っていても、何かボタンのかけ違いや、スニーカーに入り込んだ小石があっても、蛇口からでると思ってたらシャワーから水が放出されることがあっても、自分にとって大切な人の人生が重なり合う円としてあるなら捨てたもんじゃないなと。
いい映画です。