れーちゃん

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのれーちゃんのレビュー・感想・評価

3.0
アメリカで大人気と聞いてから、1年以上前から公開を心待ちにしてきた。
予備知識は入れないよう徹底し、当日ものすごく楽しみな気持ちで鑑賞。
しかし、鑑賞後ものすごく落ち込んだ。
チープな下ネタ満載で、やりたいことやってやるぜ!の監督のノリにあまりノレなかったのだ。

私は後で知る。その監督が"ダニエルズ" だということを。。
「スイス・アーミーマン」というトンキチな映画をご存知だろうか。
死体が屁によって動くのだ。そんな死体に乗っかり海中を大爆走する。
一体何を見せられてるんだと呆然としているところに、なぜだか感動させるようなラストをもってくる。

本作を「スイス・アーミーマン」と比較するのは失礼ではあるが、構成や話のツボは何処となく似ていることから「でしょぉな。」という気持ちになった。

前半のスピーディーすぎるマルチバースの設定解説についていこうと必死になっていたら次から次へとこれもやってやるぜ!と言わんばかりの下ネタが飛んできて、「ちょっと待ってくれ!!」といいたくなる。そのあたりから正直ついていけなくなり、途中から楽しい気持ちがどこかへいってしまったのだ。。

あんなに楽しみにしていたのに。。自分のコンディションのせいなのか?期待しすぎだったのか?と数回は自分を責めたが、合わなかったのだろうと悟った。

ミシェル・ヨーさんの演技や娘の衣裳など細かい演出は観ていて楽しく、ストーリー性も好きではあったので、完全に否定しているわけではない。
映画好きの人は楽しく見れたのではないだろうか。

今後ダニエルズの作品とどう付き合っていくかは、次作で決まりそうだ。。
れーちゃん

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