とにかく設定が面白かった。
マルチヴァースだからといって何でもありではなく、別宇宙から呼び寄せる能力が根拠のある「もし」に基づいていたところが好感。おかしな敵キャラたちにも魅力があって、主人公が別ヴァースからヒントを得て懐柔していくところには愛を感じた。
暴力に頼らないところとか、同性愛に対する姿勢とか、コメディを忘れないところとか、全体を通してとても優しい映画だったと思う。願わくばこの映画が若いクリエイターたちの発奮材料になってこんな雰囲気の映画が増えていくといいな(他力本願)。
そしてエンドロール、MitskiとDavid Byrneの”This Is A Life”は鳥肌立ちました。この映画と2人の歌声マッチしすぎでしょ。