D子

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのD子のレビュー・感想・評価

4.2
ぶっ飛んでるぶっ飛んでるとばかり言われていた印象だったためどんなもんかと思っていたが、問題なくついていける展開だったと思う。バースを移動するのもD4C(ジョジョ7部のスタンド)っぽいし平行世界系の漫画アニメ見たことある人なら問題ない。
どちらかというと何かのオマージュなんだろうな~が何か分からなくて気になった。2001年宇宙の旅とマトリックスは気が付いたが、娘ちゃんの服装とかも何かテーマがあるのだろうか。

太陽ですら広大な宇宙の恒星の一つに過ぎない。地球に住む人間なんかあまりにちっぽけで、何もできない。人生は無意味なのかもしれない。
だが、無意味だとしてもあなたと同じ時間を過ごす。それが意味のあることにつながるかもしれない。うお~~人間賛歌。

「結婚しないほうが幸せだったかも」この言葉に母の顔が浮かんでしまった。一番きついシーンだった。世の中のお母さんしてる人は、よりエヴリンに重なる部分があるんだろうな。

2時間半も尺必要だったか?と思いつつ、最後の最後まで娘ちゃんが虚無に行こうとしつこいのがまたリアルで、ぐっと来た。

「すべての希望とすべての失望が君を導いた。この瞬間へと。ほんの小さな決断で生涯が大きく変わる。宇宙は新たな枝へと分岐する。」「Be kind.」「あなたの戦い方を学んでる」
ギョロ目を持つには優しくたれ。ギョロ目で相手を見なくては。

税務署のおばあちゃん良い役だった。
D子

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