もうちょっと気楽なSFコメディだと思ってたけど、だいぶガチのオタク設定をハードに映像化したすごい映画だった。全編通して役者にどんな説明して演技させとんねんこの映画。
マルチバースを跨ぐ映像表現があまりにもクール。フィルムの質感やアスペクト比の異なるフレームがリニアに流れていくのがとても気持ちいい。
ジャンプのトリガー設定もすごい良くて、「わざわざ誰もやらないことをやってみると何か起こるかもしれない」というのは笑ってしまった。
中盤、ジョイの無双シーンが「全ての可能性を同時に観測していて常に好きなものを選べる」という無敵ムーブを悪趣味な映像で描写していて素晴らしかった。
ただエヴリンの何もかも上手くいってない人生の描写がなかなかにツラくて、その辺のパート(特に最初のところ)ちょっとゲンナリしながら見ていた。
あとシンプルにソーセージがやばすぎて。
