自分がいてもいなくても周りに影響ないよなーと思いながら、とりあえず死なないから生きてるだけ、という人に見てほしい作品。
といっても、何か人生に意味を持たせるために行動せよ！というメッセージ性はないので安心してほしい。
クソだと思ってるお前の人生にも
絶対何かしらの愛でるべき要素があるから！スマホなんか見てないで、指咥えて他人見てないで、しっかり自分の周りを見なさい！女優になって人気者にならなくても、平々凡々な人生にもたまらなく愛しい部分があるから！探せ！それを糧に、もしくはそれを守るために生きろ！
と言われた感じ。
自分の今としっかり対峙しなくてはなー
というのが見終わった感想。
こういうメッセージってわかってても
普通に生きてたら色んな情報が入ってきてつい忘れてしまうから、たまに思い出させてくれるとありがたい。
ありがたい映画。
色んな人の感想を見てみたらアクションのみに言及してるコメントが多くてびっくり。
そうか、マルチバースとかカンフーアクションとか、観る前の前情報がアクション映画すぎて、普段エモーショナルでジメジメした、物理的には何も起こらないような映画ばかりを観ている人はコレを観ようと思わないかも。
アクションシーンやマルチバースを行き来する設定の面白さは置いておいて、
表現の難しい、なんていったらいいかわからない感情をテーマにして、それを繊細に表現したことに心動かされた。
