ユート

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのユートのレビュー・感想・評価

3.9
やっと観たエブエブ!意味わかんねぇ‥と面白い!がない混ぜになったかのような、まさに“カオス”状態。まるで私もバース・ジャンプをさせられているかのよう。

パート1。最低の世界線で生きるエヴリン(以後、正エヴリン)。1番最悪≒ゼロだから可能性は無限大!マルチエヴリンの“すべて”のスキルを頂戴して破茶滅茶アクションの連続!

パート2。ジョブ・トゥパキのように全てのバースを巡り、意図して“どこにでも”いるエヴリンに関与できるようになった正エヴリン。

完全に理解できたわけではないけど、ここのパートはかなり興味深い。ジョブ・トゥパキの言うように全てを悟る≒“無”であることになるほどな〜と思う。意味のある瞬間は本当に少ないということもなんとなくわかる。

そこにウェイモンドの言葉である。“be kind!”からの「あなたのやり方を学んでるの」。今まで困難な道のりだったし、冷め切った2人だからこそ感動的!

マルチバースによってそれぞれのエヴリンの人生に優劣がある。だから、マルチなわけだけど、それならその優劣を均衡化させて、どんなエヴリンもみんなもハッピーになろう!be kind精神で全ての可能性に希望をもたらしていく。“意味のある瞬間”は自分たちでつくれると教えてくれた気がする。

パート3。正エヴリンは全てのエヴリンの人生を肯定。正エヴリンの人生だってもっと良くなるよね。ラストはいつも通りの日常が少し良くなって戻ってきたって感じで良かった。

よくわからない部分もあるし、勝手に解釈した部分や説明下手な部分も多いので、一感想として受け止めていただけると嬉しい‥。

とにかく、個人的には面白かったし、感心するアイデアも多かった。

バース・ジャンプの仕方がいちいち馬鹿馬鹿しくて面白い。ウエストポーチヌンチャクシーンが面白いし、ウエストポーチが地面を舐めるようなカメラアングルも良かった。岩のシーンも。あんなの観たことない。

最後に、色々言われているアカデミー賞だが、同じアジア人が評価されたことは素直に嬉しい。好き嫌いは分かれると思うが、一見の価値あり。
ユート

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