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エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのeのレビュー・感想・評価

5.0
映画館でこれを見たとき、当時勤務していた職場にすごく怖くて苦手な社員さんがいて、そのことに日々憂鬱を感じていたけれど、この世界ではなく別の世界ではわたしと彼女は愛し合っていたのかもしれないということを想像してすこしだけマシな気持ちになれたことを思い出した、いまここが分岐したひとつに過ぎない気楽さとかけがえのなさ。じつに三回目の鑑賞。ほんとうに大好きな映画。混沌のなかだからこそ、ぴかぴかに光る部分があり、エブリンがウェイモンドの生き方の核を悟り、あなたの戦い方を学んでいるのだというあたりは、何度見てもぼろぼろ泣ける。映画館でも涙がとまらなかったけれど、ますます。やさしさのことを舐めてはいけない。
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