Eegik

エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンスのEegikのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます


ずっとふざけてておもしれぇ〜?ってのと、結局どういうこと〜〜?ってのと、なんやかんや感動要素に泣ける〜〜😭ってのと、結局めっちゃベタな愛の話で大したことないのでは……?ってのと……。

母娘関係の物語が近年(シスターフッド的に?)すごく盛り上がってますよね。平凡社ライブラリーからもアンソロが出たことだし。

主人公が中年女性(の中国系移民)なのがとても好き。息子による父親殺しの話でもなければ、娘視点での母との愛憎関係の話でもなく、「母」が主人公で、とはいえ夫との関係やらその他の宇宙で関わっている人々とのカオス過ぎる関係やらが多元的に描かれて、あくまでエブリンというひとりの人物のパラレルかつ固有の生に焦点が当たっていたのがよかった。

生物が発生しない世界線で石になって字幕で喋ったり、手描きアニメになったかと思えば手編み人形になって木に吊るされたりと、わかりやすく奇抜な演出を思い切りやっていくところはエヴァとか同人作品を見ているようだった。ゲーム『西暦2366年』を連想した。

手の指がソーセージになった世界で国税局の白人中年女性とエブリンが同性愛関係になるところの「I love you」伏線回収?や、終盤で娘の彼女を保守的な父に紹介したあと、その2人だけでやり取りを交わすシーンが特に(泣き方面で)感動したかなぁ。
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